懐かしきボ日々

日々の雑感を綴るブログ。今の所、ボードゲームを楽しんでいた日々の回顧。

長らくブログの更新を怠ってしまった

 長らくブログの更新を怠ってしまった。
 ここしばらくの間、コロナウイルスの影響で多忙を極め、ブログ更新どころか気ままなネットサーフィンすらできなかった。私自身や私の家族はコロナに罹患しなかったが……親族の多くが罹患し、そのたび私と妻は検査に追われ、仕事も休むことになった。また職場でも散発的に患者が発生し、そのたびに検査のため交代で休みを取るということになった。
 私個人は有休を消化しつつ対応したが、コロナに罹患した同僚、および検査の結果待ちの同僚の仕事を引き受けなければならず、非常に多忙な日々を送っていた。そして現在でもやや多忙である。
 コロナウイルスはその強い症状の他に、生活基盤や生活の余裕に対しての影響も強いことをつくづくと思い知らされた。

 そして結局、ボードゲームに関してはここ半年、誰とも卓を囲むことなく過ごしてしまった。結婚前までは、ボードゲームのない日常は考えられず、ことあるごとにボードゲームを積み上げた棚を眺め、ほこりを払っていたものだが、今ではゲームの大半が押入に入ったままだ。ボードゲームについて考える時間も少なくなった。

 結婚前の私であればとても悲しく思うところであるが、今の私にはその悲しみを感じられるほどの心の余裕も無いようだ。
 そして、その余裕のなさにハタと気付き、やたら悲しくなってしまったので、そのような状況へのせめてもの抵抗として、ブログ更新を再開しようと思う。

新年の抱負

 新年あけましておめでとうございます。
 当ブログは、昨年の更新はかなりのムラがありましたが、今年はマイペースだけれどあまり間を置かない更新に励みたいと思います。
 よろしくお願い申し上げます。

 



 昨年末はタルヲシル炎上事件についての記事に関係者からクレームが来たこともあり、しばらく更新を自粛させていただいた。しかしあろうことか「一部の記事を非表示とさせていただく」と宣言しながらも、設定のミスで表示したままとなっていたのだが…その後、関係者から連絡はなかった。またよくよく考えてみると、ネット上に散在する情報を集めただけの当ブログが批判される謂れもなく、関係者は一次情報であるもともとの記事や書き込みこそ削除すべきなのだ。
 したがって当面の間、記事は当初のままとさせていただこうかと思う。関係者から連絡が入った場合、話し合いを行ったうえで記事の存続・削除を決定させていただく。

 



 1歳半ばの息子へのクリスマスプレゼントは、妻の提案で車のおもちゃに決定した。パパサンタは深夜、おもちゃを息子の布団の隅に置く。息子は寝起き早々、ベビーベッドで「ぶんぶ、ぶんぶ」と言いながら遊ぶ。プレゼントとしては正解だったのかもしれないが、やはり私はボードゲームを贈りたかった。
 おじいちゃん(私の父)は積み木をプレゼントしたのだが、息子はとても熱心に遊んでいる。積み上げる、という動作ができるようになったようだ。最大で8段までいける。したがって積み上げる系のボードゲーム、例えば『キャプテン・リノ』などを物色しているのだが、対象年齢は5歳~。いかに我が子に積み上げ系英才教育を施そうとも、ルールが理解できなければ積み木にしかならない。
 この「まだ赤子の息子にボードゲームを遊ばせるにはどうすればいいのか」という命題を、正月休みの間にじっくりと考えてみたのだが、早急には無理という結論に達した。今はまだ、大きな戦略を練るべき時期なのだ。小手先のちまちました戦術に追われていては大局を見逃してしまう。
 まずは数字と言葉を教え込もうと思う。それもゲーム感覚で。数字や文字を使った遊びを考案し、ルールを随意複雑にしていく。やがてカードなどを作りルールを決定する。そのような日々の努力で成長を促し、一年後に何らかのボードゲームで遊ぶことを目標とする。

 …このような新年の抱負を妻に話したところ、なぜかかつてないほど喜んでもらえた。クリスマスプレゼントにキーホルダーをあげた時よりも喜んでいた。

天板の裏がフェルトのこたつ

 妻が「そろそろこたつ買う?」と聞くので、「まだうちの子には早いだろ。事故とか心配」と答えてたのだが、どうやらこれのことらしい。

 ヤマダデンキから「ゲームこたつ」発売、カードスロット付き

 欲しい。喉から手が出るほど欲しい。しかしながらうちの子はまだ1歳。こたつは乳幼児の事故が多いと聞く。我が子が大きくなるまで、ヤマダデンキさんはこの商品を生産し続けてほしいと思う。いやむしろ、ボードゲームが右肩上がりでブームになれば、類似商品が多数発売されて、選択肢が広がるのだ(という希望)。

 

 そういえば昔、祖父の家で、天板の裏側がフェルトのこたつを見たことがあった。「これは麻雀をやるための仕組みよ」と祖母が解説してくれたものだが、一度トランプでも遊んでおくのだったと、今さら小さく後悔。

『五味太郎 どうぶつメモリーカード』を遊んでみた

 先週は休日が多く、しかしコロナウイルスの影響を考え外出はせず、LINEやズームで友人らとボードゲーム雑談に興じていた。しかしタルヲシル破産の話題はほとんどなかった。ニュース記事以外の情報が少なすぎるのと、そもそも倒産は時間の問題だったからだと思う。

 それはともかくとして、ブログを読んだ友人らは口をそろえて「次はゲートルーラーについて書いてくれ」というのだが、あれは現在進行形なのでパスさせていただく。細かな炎上ポイントが多いわりに、火元は一つなので、そのうちしかるべき着地点に収束するのではないかと思う。もっと本質的な問題として、そもそも私はゲートルーラーに手を出していないので、評価しにくい気持ちがある。

 

 どうにも最近つれつれと思うに、ボードゲーム愛好家の中で少数だが目立つ人々が得てして、物事の解決に対して短絡的な手段に訴える傾向があるような気がする。ボードゲームにおいては、少人数でプレイし、ルール内でのプレイが要求され、長考は嫌われる。ごく一部のボードゲーム愛好家は、それを現実社会の処世術として使用しているのではないだろうか。しかしながら現実社会では、一つのことを数時間・数日・数か月・数年かけて考え続けることは多く、ルールの隙を突くプレイが場合によっては尊ばれ、それどころかルール(法律)の守備範囲はとてつもなく広く、明文化されていないルール(倫理・道徳・慣習・常識など)はさらに広く、またプレイ人数も限りなく多い。つまり現実社会はボードゲームの数億倍は複雑なのだから、プレイの際にはじっくりと考えなくてはいけないのだが…一部のボードゲーム愛好家はどうにも、「ぱっと思いついた名案」に飛びついてしまうようだ。そしてそれは名案ではなく、むしろ着火点である場合が少なくなく…

 

 

 さて、話は変わって、妻がカードゲームを買ってきた。『五味太郎 どうぶつメモリーカード』である。私へのプレゼント…と言っているが、どう見ても息子に遊ばせるためだ。

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「そんなことないよ。ほら、この子は1歳だけど、解説書には「対象年齢:3歳~」って書いてあるじゃない。だからあなた用なの」

 息子は現在、ようやく物の名前を憶えて指差すくらいになってきているが、さすがにこのカードゲームはプレイできそうにない。したがってまずは私と妻とでテストプレイをしてみた。メモリーカードなので、裏返し、ぐしぐしと混ぜて並べる。各々が2枚ずつめくり、絵柄が揃ったらストックする。

 初回プレイは約30分かかった。私の勝ちだった。約2倍の得点差だった。

 私は「うむ。普通のメモリーカードだなあ」という感想しか抱かなかったが、妻は「トランプより難しいし、疲れる」とのことだった。トランプは同じ数字が4枚あるが、このメモリーカードは同じ柄が2枚しかない。トランプは13組だが、これは33組もある。トランプの神経衰弱しかプレイしたことのない人にとっては、およそ5倍以上の記憶容量が必要とされるため、1プレイでかなりの消耗となるようだ。実際、妻はもう一度遊ぼうとしない。それどころか、たぶん子供とこのカードゲームで遊ぶ係は私になりそうな予感がする。もちろん接待プレイなどしないつもりだが、しかし如何にボードゲーム愛好家とはいえ、子供の記憶力に勝てるのであろうか、との不安がある。

 

 余談…

 このカードゲームを貰って私は「へー。面白いアートワークだね。この〝いつみたろう”というのがイラストレーター?」と言ったら、妻は「ごみたろう、と読むのよ」と笑った。「へ?ゴミ?」と私が聞き返すと、ケタケタと笑い転げた。

タルヲシル社の破産と、A氏の贖罪機会の喪失について

 先月、創作集団タルヲシル株式会社の炎上事件について記事を書いたばかりだったが、破産が決定したようだ。正直なところ非常に驚いている。

 タルヲシル破産、『キズナと螢の物語』などを製作

 この記事の中で「負債額調査中」とあるが、破産処理終了などの続報は出るのだろうか。また「事業を縮小して」とのことだが、ボードゲーム事業に対して他はどのくらいの規模だったのであろうか。

 会社の破産というものについて少し調べてみたが、中小企業の場合、往々にして資本金が経営者の資本とリンクしているため、経営者も自己破産手続きを行うことが多いらしい。島津社長も自己破産に至ったのであろうか。このコロナ禍のご時世、生活の再編は大変であろうと心配になる。

 過ぎたことをとやかく言うのは好ましくないのかもしれないが、あの炎上事件の日々において、タルヲシル社は事業継続のため早急に音楽サークルと和解すべきであった。炎上当初の数日間は音楽サークル側から和解に対して歩み寄っていたのだから、ひたすら低姿勢で謝罪を行い、その後に事業を再編すれば、おそらく破産という結末には至らなかったであろう。

(音楽サークルが窓口を閉め、交渉が長期化したのが失敗であった。特に、音楽サークル作曲家の失言と代表の入院を、タルヲシル社関係者がひたすらはやしたてたのがまずかった。交渉戦において有利に立っていると思ったのだろうが、その実、沼に引き込まれていたのだ。早期に和解していればタルヲシル社は平謝りで良かったが、時間が経過すれば経営が悪化するため、有利な条件を引き出せねば帳尻が合わなくなる。ところが双方は勝利条件が違い過ぎる。タルヲシル社は経営のため和解する必要がある一方、音楽サークルは必ずしも和解しなくても良い。そしておそらく音楽サークル側は交渉の途中で「和解しない」という選択肢を選び、しかし作曲家の失言により自らの有利を勘違いしたタルヲシル社は、その方向転換に気付けなかった。もしかしたら、作曲家はそれを画策しわざと失言を演じたのではないか、と私は勘繰っている。もし私が同じ立場であったなら、繰り返されるタルヲシル社関係者の放言を、手をたたいて眺めていたであろうからだ)

 

 またタルヲシル社の破産は、炎上のきっかけとなったと言われるA氏の横領についても変化を与える。もしかするとA氏は「お金を返さなくてもよくなった」と考えるかもしれないが、それは違う。罪を償う機会が喪失することとなり、A氏の状態は以前よりも悪くなる。

 このままタルヲシル社が消滅した場合、確かにA氏の横領金は宙に浮く。しかし事件も未解決に終わったこととなり、彼は罪を償うことが未来永劫不可能となる。これが何を意味するかというと……関係者が今後、A氏の罪状について発信できることになる。

 現在のところ音楽サークルは沈黙を続けているが、タルヲシル社が消滅した後には、炎上事件について語り始める可能性がある。タルヲシル社との交渉については、もしかすると守秘義務が課せられているため多くは語らないかもしれない。しかしA氏については遠慮せず情報を発信し、金銭問題が解決していない場合にはむしろ積極的に情報を集めようとするであろう。

 タルヲシル社の経営者・社員について言えば、A氏に対して何らかの恨みを持っていたとしてもおかしくはない。そもそも炎上の原因についてA氏という存在を浮かび上がらせたのはタルヲシル社であるし、A氏を特定できる情報をあえて流したり、揶揄する発言を繰り返したのもタルヲシル社の関係者だ。したがってタルヲシル社が消滅した後、A氏についての何らかの情報を何らかの手段で流す可能性は否定できない。

 そしてA氏にとって辛い現実として、流される情報が事実である限り、対処はとても難しい。彼の横領を起点として、タルヲシル社は倒産している。音楽サークルについても、もともと彼から金銭的被害があり、また炎上事件で弁護士を雇ったのであればその費用も数十万円は必要だったはずだ。これらの罪を解消しない限り、情報をインターネット上から消すことは難しい。現在、彼の名前で検索を掛けると、朗読劇DVDにおける楽曲報酬持ち逃げについてヒットするが、今後はこれに会社を倒産に追い込んだことが追加されることであろう。結婚や就職を台無しにするデジタルタトゥーとしては、最悪の部類に入るのではないだろうか。

 そういうわけでA氏には、早急にタルヲシル社へ楽曲報酬の返還を行うことをお勧めする。口座番号を知らなければ、タルヲシル社の住所はニュース記事に書いてある ので、現金書留で送るのが良いだろう。そして音楽サークルに負債があるのならば、それもすぐに解消した方がいい。さらにはもし可能であれば、双方の弁護士費用を賠償金として支払った方が良い。それでどうにか最低限の身の安全は得られるだろう。現在ネット上に存在する個人情報を消すことが可能となるし、今後、書き込まれる情報を、誹謗中傷として処理できるようになる。

 A氏はとにかく急いだ方がいい。タルヲシル社の消滅まであまり時間が無い。拭い去れない罪を背負って生きるには、ネットの世界は狭すぎるのだ。

 

 最後に…

 創作集団タルヲシル株式会社様、同人音楽サークルなりものじあ。様、およびA氏におかれましては、事後処理が完了した暁には、ぜひこのブログにご一報下さいますようお願い申し上げます。すぐに記事を削除いたします。このような不幸な事件に関しては、長らくネット上に留めておくことは関係者の気持ちを害するばかりか、ボードゲームの未来についても良くないことと思われますので。

ボードゲームインスト系男子のモテ期は?

 最近、妻がギターを弾き始めた。爪弾きながら歌っている。

「学生の頃ギター弾いてたんだけど、けっこう覚えているものね。でも指痛い」

 先日、マンションのエレベーターで、ギターを抱えた人と乗り合わせたのだ。「ここって楽器演奏できたっけ?」「そういえば契約書に何も書いてなかったな」「あの人、上の階の人だけど、音聞こえないね」「防音性能の高い構造なんだろう」

 以前住んでいたところは、契約書に楽器演奏禁止と明記してあるどころか、不動産屋から「電子ピアノとかも絶対にダメです」と念を押されたものだった(しかし上の階の外国人は夜遅くまで大騒ぎしていたが、それについては苦情を受け付けないというダブルスタンダードだった)。

 そして本日、妻はウクレレも買ってきた。もちろん息子に弾かせるためだ。妻がギターを弾いていると息子もギターをいじりたがるのだが、フォークギターの弦は金属で細いため危険なのだ。ウクレレの弦はナイロンでできているので、やや安全。

 もちろん息子はまだ弦を押さえる事はできないが、少しいじったら爪弾くことはできるようになった。順応性が早いのは妻に似たようだ。

 このままでは息子はギター男子になるかもしれないが、ボードゲーム男子より女子にモテるだろうと思われるので、まぁそれはそれでよいのかもしれない。私には「ボードゲームでお金について学びましょう」と言い寄ってくる女性に鼻の下を伸ばしていたら高額セミナーに案内された過去があるので、どうにもボードゲームと女子とが結びつかない。ボードゲームはとてつもなく楽しいが、かといって何か勉強になるようなことは少なく、駆け引きを学べるとも思えず(ボードゲームで学ぶ駆け引きは現実社会では応用し辛い)、まぁ複雑なルールを理解する頭脳くらいは持ってほしいと思うのは親の欲目か。

 この子が思春期になる頃、もしかしたらボードゲームが大流行していて、インストのうまい男子がモテるようになる……というような未来を想像してみようとしたが、具体的なイメージが湧かなかったのはとても悲しい。

「争いごとは何も生み出さない」と物語の主人公は言うけれど、正にその通りだと思う

 盆休みの間、アークライト訴訟事件とタルヲシル炎上事件について書いていたのだが、調べている最中はともかくとして、書き終わった今となってはとても気分が沈んでいる。記事を書いた後、件の友人と話をしていたが、やはりどことなく二人して暗い気分になってしまった。よくよく考えると、これらの事件の関係者は誰も得をしていないし、業界にとっても足を引っ張る形になっているのだ。

 アークライト訴訟事件については、私はアークライト社が試合に負けたが勝負には勝ったと書いたが、とはいえ「アークライト社の製品は買わない」と公言する古参ボードゲーム愛好家は多い。かくいう私も、あの事件以降、アークライト社のゲームは買っていない。一見逃げ切れたように見えたあゆ屋も、その後、数々の問題を起こしていることを考えると、きちんとけじめを付けなかったばかりに、同じような過ちを何度も犯すような企業体質になった、と考えられるだろう。

 タルヲシル炎上事件に至ってはもっと悲惨だ。タルヲシル社社長は現在何を生業としているのか分からないが、ボードゲーム業界での再起は難しいであろう。報酬を持ち逃げし炎上の着火剤となったA氏は唯一金銭的に得をしているが、その金額ははたしてデジタルタトゥーの対価に見合うものだったのだろうか?(販売数1000個のボードゲームを原作とする朗読劇のDVDということだが、多く見積もっても300枚程度のプレス数であろう。定価4000円で音楽印税を5%と仮定すると、A氏が横領した報酬は6万円……詐欺犯に同情する気はないが、あのGoogle検索結果の金額とは……)

 ボードゲーム業界にとってこれらの事件は負の側面でしかなく、業界の小ささを考えれば、このマイナスは大きい。今後、このような事件が発生しないように願う。ボードゲーム業界は思った以上に小さく、ユーザーやクリエイターが少しでも離れれば、そのダメージは大きいのだ。