懐かしきボ日々

日々の雑感を綴るブログ。今の所、ボードゲームを楽しんでいた日々の回顧。

タルヲシル社の破産と、A氏の贖罪機会の喪失について

 先月、創作集団タルヲシル株式会社の炎上事件について記事を書いたばかりだったが、破産が決定したようだ。正直なところ非常に驚いている。

 タルヲシル破産、『キズナと螢の物語』などを製作

 この記事の中で「負債額調査中」とあるが、破産処理終了などの続報は出るのだろうか。また「事業を縮小して」とのことだが、ボードゲーム事業に対して他はどのくらいの規模だったのであろうか。

 会社の破産というものについて少し調べてみたが、中小企業の場合、往々にして資本金が経営者の資本とリンクしているため、経営者も自己破産手続きを行うことが多いらしい。島津社長も自己破産に至ったのであろうか。このコロナ禍のご時世、生活の再編は大変であろうと心配になる。

 過ぎたことをとやかく言うのは好ましくないのかもしれないが、あの炎上事件の日々において、タルヲシル社は事業継続のため早急に音楽サークルと和解すべきであった。炎上当初の数日間は音楽サークル側から和解に対して歩み寄っていたのだから、ひたすら低姿勢で謝罪を行い、その後に事業を再編すれば、おそらく破産という結末には至らなかったであろう。

(音楽サークルが窓口を閉め、交渉が長期化したのが失敗であった。特に、音楽サークル作曲家の失言と代表の入院を、タルヲシル社関係者がひたすらはやしたてたのがまずかった。交渉戦において有利に立っていると思ったのだろうが、その実、沼に引き込まれていたのだ。早期に和解していればタルヲシル社は平謝りで良かったが、時間が経過すれば経営が悪化するため、有利な条件を引き出せねば帳尻が合わなくなる。ところが双方は勝利条件が違い過ぎる。タルヲシル社は経営のため和解する必要がある一方、音楽サークルは必ずしも和解しなくても良い。そしておそらく音楽サークル側は交渉の途中で「和解しない」という選択肢を選び、しかし作曲家の失言により自らの有利を勘違いしたタルヲシル社は、その方向転換に気付けなかった。もしかしたら、作曲家はそれを画策しわざと失言を演じたのではないか、と私は勘繰っている。もし私が同じ立場であったなら、繰り返されるタルヲシル社関係者の放言を、手をたたいて眺めていたであろうからだ)

 

 またタルヲシル社の破産は、炎上のきっかけとなったと言われるA氏の横領についても変化を与える。もしかするとA氏は「お金を返さなくてもよくなった」と考えるかもしれないが、それは違う。罪を償う機会が喪失することとなり、A氏の状態は以前よりも悪くなる。

 このままタルヲシル社が消滅した場合、確かにA氏の横領金は宙に浮く。しかし事件も未解決に終わったこととなり、彼は罪を償うことが未来永劫不可能となる。これが何を意味するかというと……関係者が今後、A氏の罪状について発信できることになる。

 現在のところ音楽サークルは沈黙を続けているが、タルヲシル社が消滅した後には、炎上事件について語り始める可能性がある。タルヲシル社との交渉については、もしかすると守秘義務が課せられているため多くは語らないかもしれない。しかしA氏については遠慮せず情報を発信し、金銭問題が解決していない場合にはむしろ積極的に情報を集めようとするであろう。

 タルヲシル社の経営者・社員について言えば、A氏に対して何らかの恨みを持っていたとしてもおかしくはない。そもそも炎上の原因についてA氏という存在を浮かび上がらせたのはタルヲシル社であるし、A氏を特定できる情報をあえて流したり、揶揄する発言を繰り返したのもタルヲシル社の関係者だ。したがってタルヲシル社が消滅した後、A氏についての何らかの情報を何らかの手段で流す可能性は否定できない。

 そしてA氏にとって辛い現実として、流される情報が事実である限り、対処はとても難しい。彼の横領を起点として、タルヲシル社は倒産している。音楽サークルについても、もともと彼から金銭的被害があり、また炎上事件で弁護士を雇ったのであればその費用も数十万円は必要だったはずだ。これらの罪を解消しない限り、情報をインターネット上から消すことは難しい。現在、彼の名前で検索を掛けると、朗読劇DVDにおける楽曲報酬持ち逃げについてヒットするが、今後はこれに会社を倒産に追い込んだことが追加されることであろう。結婚や就職を台無しにするデジタルタトゥーとしては、最悪の部類に入るのではないだろうか。

 そういうわけでA氏には、早急にタルヲシル社へ楽曲報酬の返還を行うことをお勧めする。口座番号を知らなければ、タルヲシル社の住所はニュース記事に書いてある ので、現金書留で送るのが良いだろう。そして音楽サークルに負債があるのならば、それもすぐに解消した方がいい。さらにはもし可能であれば、双方の弁護士費用を賠償金として支払った方が良い。それでどうにか最低限の身の安全は得られるだろう。現在ネット上に存在する個人情報を消すことが可能となるし、今後、書き込まれる情報を、誹謗中傷として処理できるようになる。

 A氏はとにかく急いだ方がいい。タルヲシル社の消滅まであまり時間が無い。拭い去れない罪を背負って生きるには、ネットの世界は狭すぎるのだ。

 

 最後に…

 創作集団タルヲシル株式会社様、同人音楽サークルなりものじあ。様、およびA氏におかれましては、事後処理が完了した暁には、ぜひこのブログにご一報下さいますようお願い申し上げます。すぐに記事を削除いたします。このような不幸な事件に関しては、長らくネット上に留めておくことは関係者の気持ちを害するばかりか、ボードゲームの未来についても良くないことと思われますので。